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心構え

このコーナーで展開していくのは、格闘技のパズル的な面白さの話と、その実践方法です。
「強くなりたい」と思っている方には、このコーナーを見ることよりも近くの格闘技の道場を訪問することをオススメします。
「格闘技って、どんなものかな?」「さわりだけでも格闘技に触れてみたいワン」という方に、部屋のちょっとしたスペースを使って気軽にやってもらおう、という考えで内容を作っていきますので、ダイエットや健康維持のために何か役にたつかも、くらいの気持ちで覗いて下さい。
では、レッスンを開始します。

キソ

最初に、このページを見る者の心構えを言います。

習った技を、決して人に使うな、とは申しません。ある程度知っている者同士で技を掛け合うのは面白いし、暴漢に襲われた時にここで憶えた技術を使ってあなたが助かるのならば、何がなんでも使って危機を脱して下さい。しかし、ここでこれからお教えする技が、人に大怪我を負わせることができる技術であるということは自覚して下さい。「格闘技を教える」と言った以上は、スポーツやショウの技術を教えるつもりは毛頭ありません。
今、全く緊張が走らなかった方は、このページを読む資格の無い方か、何かしら格闘技の心得のある方だと思いますので、どうぞご退場下さい。人を壊す技術というものに本能的な緊張感を持てない人には、お教えする技術ではございません。

少しでも緊張があったあなたは、僕の大好きな人間性を持った方だと思いますので、どうぞ気軽にこの以下の内容(文字ばっかりですが)を、見ていって下さい。どれも畳一帖分ほどのスペースがあれば出来るような、簡単なことばかりです。

[柔軟運動]

ラジオ体操がきちんと出来るのでしたら、まずはそれで充分です。
「もう憶えてないよ~」という方は、以下の運動を一通りして下さい。

屈伸
両足を肩幅より少し狭めて真っ直ぐ立ち、両手を自分の膝に当て、膝の曲げ伸ばし運動を行います。注意点は、曲げる際にはお尻を踵につけてしまうのは膝に悪いので降ろしかけで止め、同様に伸ばす時は膝を伸ばしきるのは膝によくないので適度に止め、伸ばしきらない、曲げきらない状態でリズム良く繰り返すことです。この時、踵は浮かさないこと。膝関節と足首が温まったら、最後に両足をそろえて、ぐるぐると回すようにして、膝をゆっくりと左右にひねり、ほぐします。この膝回しは左右に2、3回転づつ行って下さい。

伸脚
両足を肩幅の1.5倍ほどに開き、両膝にそれぞれの手を置いて、まずは右の膝を曲げて左の膝を伸ばしていきます。「屈伸」の時と同じように、膝の曲げすぎ、伸ばしすぎに注意して、伸ばすのが気持ちいい範囲にとどめて下さい。この時、爪先は地面から放さないように。左膝が適度に伸びたら、体重移動をして右膝を伸ばします。これを左右で2回づつ繰り返して下さい。終わったら、深い伸脚です。これは、膝を曲げきったり伸ばしきったりする運動なので、膝に不安があったり、痛みがあったりする方はやらないようにして下さい。やり方は、まず両足を肩幅の2倍ほどに開き、そして、さっきまでの伸脚運動と同じことをします。まず右膝をたたみ、左膝を地面と平行になるくらいうんと伸ばします。この時、左足の爪先は空を向けます。また、股関節の柔軟も兼ねているので、意識して下さい。これも、左右2回くらいづつやりますが、左右の体重移動がきついという方は、手を地面についたりしながら、ゆっくりと行って下さい。焦って行う柔軟運動は、百害あって一利なしです。

アキレス腱伸ばし
右足を前に出して曲げ、左足を真っ直ぐ後ろに出して、足を開きます。両手を右膝に乗せながら、左足を真っ直ぐ伸ばしつつ、左の踵を地面につけたり、離したりします。足の前後の開き加減は、踵をつけるのに抵抗があるくらいがよいでしょう。いくら足を開いてもアキレス腱に抵抗が無いという方は、羨ましいことに非常に柔軟なアキレス腱を持ってみえるということなのですが、だからといって柔軟をおろそかにはせず、余計に回数をやってしっかり筋を温めて下さい。


後は、腰をぐるぐる回したり、肩をぐるぐる回したり、首をぐるぐる回したりして下さい。簡単ですいません(^^;
柔軟体操などの本を手にとり、どの運動がどの筋をほぐしているのかきちんと把握しながら、新しい柔軟体操を憶えていくのも、とても楽しいものです。また、人の体の仕組みというのは案外単純で、「この筋を伸ばしているんだ」などと自分の体を意識しながら運動すると、柔軟や筋力トレーニングの効果が目にみえて上がります。
今回はまだ、日本人なら誰でも知っているような単純な運動ばかりを取り上げましたが、のちのちこの柔軟体操の紹介数も増やしていくつもりです。
柔軟運動は、30分以上かけて、ゆっくりでも確実に、うっすら汗をかくくらいやるのがよいです。

[基礎体力トレーニング]

筋力がないと使えないような技術は、このページでは扱いません。人の体の仕組みを上手に利用した、技のコツを紹介していくつもりです。
なにより、僕が体力の無いタイプの人間なので、自分が出来ないことを人に教えることなんて、到底出来ません(笑)。ただ、体力や筋力があった方がより効果的に使える技術というのは多いですし、無いよりはあった方が格闘技を楽しめますから、体力や筋力をつけるのにある程度効果的な方法というのを、以下に挙げていきます。参考程度にご覧ください。
紹介する内容は随時増やしていきます。

腹筋運動
仰向けに寝転がり、両手を自分の頭の後ろで組んで、上体を引き起こします。この際、体が完全に楽になるところまで引き上げる必要はありません。腹筋に適度に負荷がかかったら、ゆっくりと上体を降ろします。この際、力を抜いて一気に降ろしてしまってはいけません。二日に一度、50回ほど出来るようになるのを最初の目標にすると良いです。また、足を誰かに押さえてもらうと、やり易いです。

背筋運動
うつぶせに寝転がり、両手は90度に曲げて顔の横に、手のひらを下向きにして置きます。足はそろえて伸ばします。そして、瞬発力を使って上体を反りかえらせると同時に足を両膝が浮くくらいに反り返らせます。背筋力の強い人ならば、そのままジャンプしてもかまいません。背筋力の強い人は、まれにこの運動で腰を痛めることがあるので気をつけてください。背筋は、ただ座っているだけでも鍛えられることのある筋肉なので、一見貧弱な人でも驚くほど強いことがあります。この運動も二日に一度、50回、腹筋の後に出来るとよいでしょう。

プッシュアップ
平たく言えば、腕立て伏せです。ただし、このページで紹介するプッシュアップは、「脇を締めて行う腕立て伏せ」のことです。うつ伏せになって、開いた両手を立てて上体を支えます。その時、運動中に脇を締めるために、両手の中指と、体の頭から爪先までを通った中心線が平行になるように手のひらをしておくと良いでしょう。そのまま肘を曲げると、肘はぴったり体の脇に付くはずです。あごが地面に付くくらいまでゆっくりと降ろし、一気に腕を伸ばして元の姿勢に戻します。ここは、広背筋の瞬発力を上げる運動なので、素早くやって下さい。この運動も、二日に一度、50回、背筋運動の後にやるとよいでしょう。

スクワット
足を肩幅に開いて立ち、両手を頭の後ろか体の前で組みます。背筋を伸ばしたまま、膝を曲げて真っ直ぐゆっくりと体を落とします。この際、踵を浮かせてはいけません。尻を落としてしまうと膝に悪いので、ある程度まで体を下げたら今度は真っ直ぐゆっくりと足を伸ばします。足を伸ばしきっては膝に悪いので、適当に上体が上がったところで止めます。これも、二日に一回、50回ほど繰り返してやるとよいでしょう。プッシュアップの後に続けてやります。


これらの運動ができるようになったら、ペースは二日に一回のままでいいので、50回づつを3セット行うようにして下さい。それが出来るようになったら、今度はその3セットを30分以内で出来るようにして下さい。それが出来るようになったら、15分以内でできるようにしてください。
3ヶ月も続けられれば、あなたの体は随分しっかりしてくるはずです。二日に一回づつなのは、筋肉は休ませながら鍛えた方が大きくなるからです。

一応繰り返しておきますが、これらの筋力トレーニング運動が出来なくても、このページの読者としてはまったく問題はありませんので、安心して下さいね。

それでは、基礎はここまで。次項に続きます。

見る格闘技

ここ数年、TVにしろライブにしろ格闘技を見ることが出来る機会が増えています。
特に、TVが多チャンネル時代を迎えたことで格闘技専門チャンネルなどというものも現れ、見たいと思った時には、何かしら見ることが出来てしまいます。
しかしながら、格闘技には様々な種類があり、それを人に見せることで成り立っている興行団体や興行形態も千差万別。特に予備知識の無い人が見たら「何をしているんだかよく分からない」なんてものも、沢山あるように感じられます。
そこで、まずは僕てなしもの知る限りの、いろいろな格闘技の紹介をしてみようと思います。御茶の間で見られる手軽なものから、ライブじゃないと見られないもの、町角で見かけるもの、非常に希でまず見ることが出来ないものなどを、プロ、アマ、競技、求道、一子相伝を問わずに「ごった煮感覚」でいろいろ紹介して行こうと思っています。
のちのち、観戦記なんかも更新していきたいと思っていますが、とりあえずは皆さんに格闘技を見る面白さを知っていただくために、紹介に力を入れていくつもりです。
また、格闘技に詳しい方は、どうか内容をチェックして、間違った記載がないかとか、こんな格闘技も紹介してくれといった御意見・ご要望を教えていただけますよう、よろしくお願いします。
(本格的な説明は、順次行っていきます)


名称、および簡単な説明
「ファイティングネットワーク・リングス」様々な戦いの技術を身につけた戦士達が戦う総合格闘の場
「全日本プロレス」世界で一番レベルの高いプロレスを見せてくれる団体
「新日本プロレス」選手層№1・懐の深さ№1の巨大プロレス団体
「柔道」戦国時代の徒手戦場技術から生まれた極めて合理的、かつ美しい技の数々
「空手」超人願望の具現化
「K-1」日本発、世界トップレベルの立ち技格闘団体
「合気道」鬼神をも組み伏せる合気の世界

以下、いろいろ続く予定。

格闘技の話

格闘技って、人が真剣になってるから、面白いですよね。
やってる人が真剣じゃない格闘技は「看板に偽りあり」って感じでつまらないし、真剣にやってる格闘技なら、見る方も真剣に行くべきでしょう。
この場合の真剣さって、「相手を倒すことに真剣」のことだけじゃなくて、自分の技術を確かに見せるってことや、試合をすることによって得られる物のために真剣、ってことも含まれると思うんです。
ま、いろいろあると思うんですけど、とりあえず自分は、格闘技に対して真剣に向き合って、このコーナーを膨らましていきたいと思います。

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