僕らはこれから何をしていくのだろう?
2003年2月現在、このサイトの主催「てなしも」は26歳です。
この歳までそれなりに健康に生きてこられたので、これから先も普通に生きてゆけば80歳か90歳くらいまでは生きられるでしょう。
20世紀のうちに大人になり、21世紀をまるまる生きていく計算になります。21世紀におこる、良いことも、悪いことも、総てを体験していくことが出来そうです。
22世紀はたぶん、見られないでしょう。
21世紀なんて、ほっといても体験できるんです。だから、100年先の22世紀の話をしましょう。
100年後の世界で、僕はこの国が「こどものくに」であって欲しいと思っています。
今、日本から世界に向けて、アニメやマンガやTVゲームによって、高濃度に圧縮された「日本文化」が発信されています。
それに触れた子供達は、箸でご飯を食べ、瓦屋根の家屋に住み、家の中では靴を脱いで畳の上を歩く主人公達の世界を受け入れています。
いずれ彼らは成長し、世界を知り、気づきます。それは「日本」なんだと。
この国はその時、彼らが訪れてみたい世界で一番の国になっているはずです。それが「こどものくに」です。
社会の構成単位の最小のものは家族です。家族の中でも子供は大切にされます。
日本では、子供を基準にして家族間の呼び名が変わるというおもしろい決まりがあります。名前で呼び合っていた新婚夫婦が、子供ができる事で「おとうさん」「おかあさん」になり、第二子ができると第一子は「おにいちゃん」「おねえちゃん」になります。子供が結婚してさらにその子供が産まれると、最初の夫婦は「おじいさん」「おばあさん」になります。
世界には現在、約三千種の言語がありますが、このように呼び名が変わるのは今わかっているうちでは日本語文化圏だけだそうです。
日本には、子供のための文化がたくさんあります。無理に欧米のメインカルチャー/サブカルチャー文化に合わせようとせず、日本の文化を自然に伸ばしていけばいいのです。
子供のためのメディアを創り、それが乗せられるハードやネットワークを生産、整備し、子供のためのインフラを構築する。
地球全体が情報化していく中で、世界中の子供は、大人になるまでに一度この国を訪れたいと思い、そうやって訪れた子供達が大人になった時、また自分の子供をこの国へ連れて行きたいと思う。そんな国にしていったらいいと思います。
子供のために何かをしてあげること、それは大人の仕事です。
21世紀を大人として体験する僕は、この世紀をそうやって過ごしていきたいと思っています。
この考えを面白いと思ってもらえたら嬉しいです。
ご意見、ご感想などなどがありましたら、こどものくにの会議室のほうにでもお知らせいただけるとありがたく思います。