ヴァシュロン・コンスタンタンのヘリテージ部門に属す専門家たちが、その才能を生かしてじっくり選び抜いたヴィンテージ・ウォッチの数々は、20世紀全般に及び、文字通り「収集家」を意味する「レ・コレクショナー」と名付けられたコレクションの一部を成すものである。コレクションは年々拡大し、世界中に展開するヴァシュロン・コンスタンタンのブティックで催される特別な展示イベントを通じてブランドの熱心な愛好家の方々に定期的に販売される。「レ・コレクショナー」のモデルは、すべて鑑定書と2年間の保証書を付けて販売され、そのような販売方式は、時計産業の世界では他に類がないであろう。
20世紀全般に及ぶヴィンテージ・ウォッチから代表作を厳選
2020年12月7日(月)~31日(木)まで約1か月東京・大阪のヴァシュロン・コンスタンタン直営ブティックにて巡回展示
ヴァシュロン・コンスタンタンのエキスパートが「探し求めた」モデルを修復し、鑑定書と2年間の保証書付きで販売
ヴィンテージが第二の天性になるとき
ヴァシュロン・コンスタンタンにとって、ヴィンテージという概念は、いわば第二の天性。ブランドの遺産に関連するあらゆるものとの強固な結びつきがそこに表現されているからだ。260年以上も存続するうちに、ヴァシュロン・コンスタンタンは、時計の分野で自社の膨大なアーカイブを蓄積してきた。創業以来一度も途切れずに時計づくりを続けてきた現在のマニュファクチュールはまた、年代を問わず工房から世に送り出されたすべての時計に対応でき、必要に応じて修復も可能。ヴァシュロン・コンスタンタンのアーカイブやプライベート・コレクションから成る1500点以上の時計をつぶさに観察することは、その奥深い歴史や、歴史を築いた方法を見抜く絶好の機会を提供する。修復工房の時計師や工芸職人からスタイル&ヘリテージ・チームの歴史家に至るまで、ヴァシュロン・コンスタンタンのエキスパートたちは、現在大きな評判になっているこのヴィンテージ・ウォッチを扱うのに最適なあらゆる専門知識や技術をもっている。
「レ・コレクショナー」
ヴァシュロン・コンスタンタンは、このカルティエ時計スーパーコピー 代引き 激安ブランドに精通する専門家やと目利きの熱心な愛好者とを同じ情熱のもとで一つに結びつける必要があると早くから感じ取り、「レ・コレクショナー」を創設した。それは、マニュファクチュールが有する大量の資料や人材を活用してヴァシュロン・コンスタンタンの歴史的な時計を収集して修復を施し、世界中に展開するヴァシュロン・コンスタンタンのブティックで特別イベントを開催してそれらを販売するというアプローチから成り立っている。
スタイル・アンド・ヘリテージ・ディレクターのクリスチャン・セルモニは「レ・コレクショナーは、ヴァシュロン・コンスタンタンのもう一つの顔を表しています。このコレクションは、過去と現在を結ぶ貴重な絆を永続させるもので、しかも目利きの時計愛好家や収集家の方々は、修復されたヴィンテージ・ウォッチをメゾンから直接購入できるのですから、これぞ本物の保証付きです。これらの時計を世界中で披露するイベントは、年季の入った収集家のみならず、時計づくりの歴史を深く掘り下げてもっと知りたいと願う若い世代をも魅了するでしょう」とコメントした。
新たな命を吹き込まれた時計たち
懐中時計や腕時計を問わず、これらのヴィンテージ・ウォッチの収集に取り組むのは、ヴァシュロン・コンスタンタンのヘリテージ・チーム。活動の目的は、ヴァシュロン・コンスタンタンが長年にわたり世に送り出した代表的な時計の一覧を作成することにある。そのために、オークションルームや個人とのコンタクトなど、あらゆるルートを利用しますが、彼らが常に肝に銘じているのは、時計がシンプルなモデルであろうと、リピーターやカレンダー、クロノグラフといった複雑なモデルであろうと、時計を選ぶ際に決定的に重要なのはエキスパートの鑑識眼だということだ。
懐中時計は主に1910年から30年、腕時計は1970年以前で、とりわけ好ましいのは1940年から60年あたりが対象になりますが、これらは2段階の検査を受けなくてはならない。何よりまずはじめは、歴史的な検証。自社のアーカイブにはおよそ1世紀半に及ぶケース番号とムーブメント番号をリストアップした記録があり、これと照合して時計の真正を確かめるために行われる。
次は、技術的な調査。単純なクリーニングから修復まで、どの程度まで時計に手を加える必要があるかを見極めるために行うが、あくまでも基本方針は、できる限り時計をオリジナルの状態に保つこと。必要な場合は、古い時代の部品を使って動く状態に修復する。ヴァシュロン・コンスタンタンにはそのための膨大な補修部品が保存されている。あるいは、昔ながらの方法を用い自社の中で同じ形の部品を作る。これらの過程をすべて経た時計は、真正を証明する鑑定書と2年間の保証書が付けられ、2年間の保証書は、ヴァシュロン・コンスタンタンの通常コレクションの全モデルに発行されるものと同じ。
特別イベントで時計を展示
ヴァシュロン・コンスタンタンは、年間を通じて自社のプライベート・コレクションに含まれる歴史的なモデルを展示する特別イベントを各地のブティックで開催している。このような特別イベントは、時計愛好家の方々が「レ・コレクショナー」コレクションを目にする絶好の機会を提供する。また、ヴァシュロン・コンスタンタンのエキスパートにとっても、これらのモデルにまつわる歴史を追体験する良い機会になる。非常に綿密に文書化されたアーカイブのおかげで、ヴァシュロン・コンスタンタンはそれぞれの時計がたどった軌跡を遡って調べることができる。長い時を生き抜いてきた時計は、その時代を映し出し、熟達した時計製造の技を証明する。
愛好者にとっては希少で間違いなくユニークピースに等しいヴァシュロン・コンスタンタンのこれらの時計は、時を重ねた風格をまといながら、新たな人生に向けて出発しようと構えているかのようである。
販売時計の一部ご紹介
プラチナ製オープンフェイス型、超薄型ミニットリピーター懐中時計 – 1928年製造
20世紀初頭、プラチナはそのモダンな側面と耐久性、ケースの製造を容易にする作業性で高く評価されるようになり、その希少性とその物理的性質のおかげで、それは最も高貴な素材となった。コレクターにとって卓越した素材であり、純粋(95%以上)、希少(ゴールドよりもはるかに希少)、そして永遠(時間とともに酸化しない)であると言われている。アール・デコ時代、ヴァシュロン・コンスタンタンはそれをロッククリスタル、カラーストーン、透かし彫りのムーブメントと組み合わせて、注目に値する懐中時計を作った。1806年以来、ヴァシュロン・コンスタンタンは、超薄型チャイム機構製造のスペシャリストと見なされている。社内アーカイブにおける最初の記録によると、この時計は1929年にニューヨークで販売されている。シルバーの文字盤を備え、ブラックエナメルのアラビア数字、6時位置にスモールセコンド、外周に「レイルウェイ」ミニッツトラックが配置された超薄型ミニットリピーター。手巻き。直径46mm、厚さ5.7mm。
税抜価格580万円
18Kピンクゴールド製コンプリートカレンダー腕時計 モデル4240 – 1947年製造
「リファレンス4240」は、2017年に「ヒストリーク」コレクションのラインアップとして、メゾンがオリジナルモデルをリデザインしている。
1942年に発売された「リファレンス4240」は、ひと目で分かる特徴的な「トリプル・ゴドロン」装飾のケースデザインと「クロウ(鉤爪)」型のラグのおかげで、すぐにメゾンの象徴的なモデルになった。
このケース径35mmの手巻きモデルは、ディスクを用いて、曜日と月がフランス語にて表示されている。
ツートンカラーのシルバー文字盤が備わっており、12時位置の中央部分にフランス語表記の曜日と月の表示、さらに外周に赤色アラビア数字の日付表示、そして、6時位置のスモールセコンドが配されている。
2つの同レファレンスが2019年にオークションで販売され、また1947年にモロッコのタンジェで販売された記録も残っている。
税抜価格390万円
18Kピンクゴールド製クロノグラフ腕時計 モデル4072 – 1946年製造
モデル4072は、ヴァシュロン・コンスタンタンによる2つの最も成功したクロノグラフモデルの1つ(もう1つはモデル4178)。
その製造は1930年代後半に始まり、1970年代初頭に終了。製造中、リファレンス7072には3つの異なるクロノグラフムーブメントが搭載されていた。
キャリバー295、V492およびV434。調査によると、キャリバー492を搭載しているリファレンス4072は、ごくわずかな例として100本未満がピンクゴールドで作られた。
この直径35mmの手巻きモデルはホワイトエナメル文字盤を備え、2つのアラビア数字と8つのゴールド製インデックス、3時位置に30分カウンター、9時位置にスモールセコンド、そして外周にミニッツトラックを配している。
1947年にジュネーブで販売された。
税抜価格476万円